コロナ対策ハイブリットカンファレンスを振り返る vol.2

先日の記事の続編で、多くの関心を寄せられた映像システムに関して説明したいと思います。カンファレンスの開催意図などは前回のvol1で。

今回は「虎ノ門ヒルズフォーラム」「六本木アカデミーヒルズ」での同時のリアル開催。かつ両会場での相互配信に加えて、さらにライブ配信を行うという試みでもありました。

さらに虎ノ門ヒルズフォーラムでは、セミナーステージが「2つ」。ひとつは「リモートでの登壇者」があり、これをリアルで成立させること。そしてもう一つのステージでは、主に無観客を想定したクロマキーによるCG合成をするセミナーを想定しました。ここに六本木ヒルズからの中継も加えて、これらを切り替えながら、ひとつの番組的に4時間切れ目なく配信を続けるという仕組みでした。

簡易システム図

大まかな概念図は上記の通りです。実際のシステムはこんなに簡単ではなくもっと機材や系統は入り乱れるのですが、あくまでシンプルなイメージです。
人物のシルエットアイコンがあるエリアには、実際にリアルでのご来場者が参加・視聴できるようにしています。
虎ノ門ヒルズフォーラム内の各エリアのAV信号の受け渡しは、光トランク回線が開業時からインフラとして用意されているため、この館内の引き回しをせずに相互のやり取りがスムーズに行えます。

実際の配信の様子

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虎ノ門ヒルズフォーラムのメインステージでは、リアルに観客席を作りながらの、セミナーを開催。リモートで登壇するご講演者はZOOMで接続して、さらに上記の写真のように縦型モニターで表示させ、なるべくリアルに登壇しているようにセッティングしました。

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操作卓の様子です。

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続いて虎ノ門ヒルズフォーラム内でのもう一つのクロマキー合成ステージです。仮設でグリーンバックをつくり、この様子も来場者にはリアルでもご覧いただくことにしました。

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こちらの操作卓にもe2を中心にかなりの機材が並んでいます。

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最終的な配信画面はこちらです。
こちらもクロマキー合成による最終的な配信の画面です。
右のアイコンで、セミナー情報・講師情報・スポンサー情報・アンケートなどが並んでおり、メインの配信画面の下部にも委員会ならびに協力会社のロゴが随時スクロールしています。

ひとことでハイブリットといっても様々なパターンがあり、それぞれでツールの選択やシステムの組み方も変わってきます。このハイブリットに対する整理もまた機会があればお伝えしたいと思います。