セミナーやカンファレンスのオンライン開催が増加の傾向にある昨今、弊社の『AIR STAGE』もさまざまな形でオンライン配信のサポートサービスを提供しています。その具体的な事例をご紹介するべく、劇場・ホールのコンサルティングから運営まで幅広く手掛ける、株式会社シアターワークショップ 施設運営部 執行役員 の丸山様にお話を伺いました。
■導入前の課題
・オンラインセミナー開催にあたり、チケッティングサービスの導入が必要。
・本業と並行してのセミナー準備となり、時間をあまり割けない点が不安。
■導入後の成果
・チケッティングから配信までカンファレンスファクトリー社に任せることができ、主催者としてイベントの内容やゲストの手配に集中することができた。
・カンファレンスファクトリー社のサポート体制が丁寧で、システムで対応が難しい面もフォローがありスムーズな運営ができた。
劇場コンサルティングのパイオニア企業
まずは株式会社シアターワークショップ様のお仕事について教えてください。
弊社の主な仕事は、劇場・ホールの設計と運営に関わるコンサルティング業と劇場・ホールの運営業務です。『施設を建てて運営する』という流れにおいて、そのほとんどをサポートすることができます。企画構想段階や設計段階からのご提案やアドバイスはもちろん、既にある施設を劇場として運用したい場合も対応が可能です。
これまで劇場の運営は自治体によるものが殆どでしたが、近年は指定管理者制度等を利用した民間企業による運営も多くなってきています。また、特に首都圏では、民間企業が複合開発等の中で劇場をつくって運営するケースが急増しているように思います。
これから「劇場をつくりたい」「劇場を運営したい」と考えている企業様に、一から寄り添ってサポートを提供。その中で、私自身は施設運営の統括を担当させていただいています。
オンラインセミナー配信システム「AIR STAGE」では、どのような配信を行ったのでしょうか?
これまでの概念に捉われることなく、弊社では『人が集まる場所』や『人に感動を与える空間』を劇場と考えています。例えば路上でパフォーマンスを行う人がいれば、その空間はもう劇場なんです。さまざまな形の劇場があって、ニーズに応じた空間を作り出す。それが私たちの役割です。
さらに「今までにない新しい劇場を作りたい」という思いから、広く意見交換できる場所として『劇場セミナー』を始めました。今回AIR STAGEを利用したのも、この『劇場セミナー』の配信です。もともとはリアルな場を設けての開催を考えていましたが、そこへ新型コロナウイルスの流行が重なり、オンラインでの開催を余儀なくされました。
きっかけとしては『仕方なく』の部分もありますが、オンライン上であっても『人が集まる場所』に変わりはありません。私たちにとってはそこもまた劇場であり、その思いを込めて『劇場セミナー』と名付けたものです。
オンライン開催でもセミナーの『熱』を作りたい
サービスを利用する前の不安点を教えてください。
オンライン配信では聞き手の反応が伝わりにくいので、セミナーとしての『熱』が作れるのかどうかが不安でした。こちらからは顔が見えない、リアルタイムで気持ちを汲み取れない、などの点です。
また、このセミナーで得た収益は、『劇場業界への貢献』に使いたいと考えていました。無料開催ではないので、チケッティングのサービス利用も考えなければなりません。本業と並行しての準備になりますので、時間をあまり割けない点も不安でしたね。
実際に利用してみて、メリットは感じられましたか?
カンファレンスファクトリーの事務局サポートもあって、本業に差し障ることなく準備を進められました。懸念していたチケッティングについても、スムーズに手配できるのがうれしいポイント。AIR STAGEを利用した場合、チケットの発行や管理も一括で行ってくれるからです。
音質や画質も良く、配信中のチャット利用やアーカイブ視聴できる点も便利ですね。リアル開催では参加が難しい遠方の方々の意見も、オンラインでなら集めることができる。これは劇場としての、新しい可能性につながると確信しています。
初回時の参加者は、なんと400名以上。この人数には、主催側の私たちも驚いた次第です。北は北海道、南はインドネシアまで、実に幅広い地域の方々が参加してくれました。仮に渋谷キャストなどを利用してリアル開催した場合、収容できる人数は70名程度です。その6倍近い方々に参加いただけたので、大成功といっても過言ではないでしょう。
イベントごとに寄り添ったサポートを提供してくれる「AIR STAGE」。
AIR STAGEを利用してみて、良かった点を教えてください。
まず、イベントごとの準備を丸ごと一元管理できる点です。チケッティングから実際の配信まで全てお任せできるので、主催者側としてはイベントの内容やゲストの手配だけに集中することができます。後からアーカイブで配信内容を確認できるので、次回への課題につなげることも可能です。
さらに、カンファレンスファクトリーさんのサポート内容が親切丁寧で驚きました。
AIR STAGEのシステムだけを挙げるとすれば、管理者ページがないとか、個人情報がリアルタイムで取得できないなど改善点もありますが、システムにない機能は、カンファレンスファクトリーの事務局の方がフォローに入って頂き、丁寧に対応頂いてるので助かってます。また、システム屋さんって、ある種ドライなイメージがありますが、カンファレンスファクトリーさんはすごく丁寧に対応してくれます。細かい面倒なことを嫌がらず受けてくれる点が、カンファレンスファクトリーさんの魅力の一つだなと思います。
今後もセミナーを続けることで、どのような展望を目指していますか?
劇場運営に関わる事業だけでなく、このセミナーを続けることで新しいステップが見えてきました。設計・運営に加えて、コンテンツの提供なども視野に入れています。
例えば、劇場を建て、運営に関わり、演目も提供できる。これができれば、名実ともに劇場のプロですよね。そのためには、クリアするべき課題がまだまだ多くあります。セミナーを通じて多くの方々とお話をし、もっと身近で新しい劇場を作り上げていきたいです。
■企業情報
社名:株式会社シアターワークショップ
事業内容:
・劇場ホールのコンサルティング業務
・劇場ホールの調査業務
・劇場ホールの運営業務
・コンテンツの制作、上演、招聘業務
・舞台技術請負い、技術員派遣業務
・従業員数:103名(2021年5月時点)
URL:https://theatre-workshop.co.jp/